2014年3月21日金曜日

シルクスクリーン・ワークショップ!

2014年3月23日(日) 10:00~17:00
制作実習費 3,000円

シルクスクリーン(正確には、スクリーン・プリンティング)とは、版画の一種で、
身近なものではTシャツのプリントなどに利用されている技法のこと。
家でもできるカンタンな方法で版を作り、プリントしてみるワークショップを開催します。

版画はその版の仕組みから大きく4つに分類されます。
シルクスクリーンは、孔版画に分類される技法です。

(1)凸版画・・・版の出っぱった所についたインクを写し取る。【木版画】
(2)凹版画・・・版の引っ込んだところのインクを写し取る。【銅版画】
(3)平版画・・・油が水をはじく性質を利用する。【リトグラフ】
(4)孔版画・・・インクが通過する穴とインクが通過しないところを作る。【シルクスクリーン】

昔は絹の布が孔版画の版の材料として使われたため、シルクスクリーンという名が付きました。
現在では絹以外の素材が使われることの方が多いです。今回はテフロン素材のものを使います。
版の作り方は、感光乳剤を使うのが一般的ですが、今回はもっと簡単に作れる「サン描画スクリーン技法」で制作します。

ハガキサイズの版を1つ制作し、プリントします。
ムサ院生でもそうでなくても、どなたでもご参加いただけます。
制作時間は3時間くらい。
Tシャツとか、Gパンとかにもプリント出来ますよ!

これが、版。
インクを上に乗せて刷ると、
こんな風にプリント出来ます!


余談ですが。




このワークショップは3年前からやってるんですよね。
忘れもしない、第1回は2011年の3月12日。
東北大震災の翌日でした。
このワークショップの準備のためにムサ院に向かう途中で一回目の揺れに遭ったのです。
初めはめまいかと思いました。
でも、見る見るうちに路面は波打ち、電信柱は踊り出し。
コントのように頭に泡をつけたまま美容室から飛び出てくるおばさま…。
東北出身なので、でかい地震は何度か経験アリなんですが、
今までに感じたことのない揺れ方でした。
が、まぁ大したことないだろうと甘く見てしまったのも事実です。
ムサ院に着いて、震源が東北だというニュースをみても、
これくらいの揺れでどうにかなるとは思っていませんでした。
…津波が来るまでは。
実際、地震の揺れ自体での被害は阪神淡路の時に比べてずっと少なかったはず。
地震には慣れてるんですよね。人も建物も。
ただ、一緒にワークショップをやる予定だった先生のご実家も東北で、
それどころではなくなってしまいました。
私の担当していた生徒も、ひとり入試の真っ最中でしたが、
それが幸いして、大学がウェブサイトに安否確認を載せてくれました。
電車も動いていないので、大学に一泊、食糧や毛布などを支給されて、
そんなに不自由はなかったみたいです。
むしろ、ムサ院に来ていた生徒たちの方が大変だったかも。
明日のワークショップも中止になるんだろうなぁと思いつつ、一応準備はしておきました。
で、ワークショップ当日。
結果的に、3人参加してくれました。
高校生が2人と、なんと大学に一泊した生徒も、報告がてら直行で来てくれたのです。
大変な時期ではありましたが、3人とも楽しんで制作していったように思います。
で、翌年は、やってみたいという生徒がいて、やっぱり受験が終わった3月に。
その次の年も。で、今年も。
だから、このワークショップは、ある意味生徒主導なんですよね。
もっとこういう生徒主導のワークショップやれるといいのになぁ。
そう言えば、リクエストはあるんだよね。
彫金とか。
材料費が多少高くてもいいって言うなら出来そうなんだけどね。


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